3月6日、旅行5日目。
なんと朝の4時過ぎに起床。
コーヒーだけ飲んで出ようと思ってたけど、お腹空きそうなので昨日買ったクマヤキを食べる。
冷たくなっても美味しい。
仕事や部活のためにこの時間に起きないといけないのだと、どうしようもないくらい憂鬱な気分になるのに、自分がやりたいことのためだと早起きが苦にならない。
冴えた頭で朝の準備をして、5:40にホテルのロビーに集合。
今日はこれから、阿寒湖ネイチャーセンター主催のプライベートツアーに参加する。
今年はコロナの影響かプライベートツアーなので、参加者は自分だけ。
朝日が見れる時間のスタートにしてもらった。
宿から阿寒湖畔エコミュージアムセンターまで歩いて、そこでスノーシューを装着。
ここから、湖の方へ歩いて行く。
ガイドさんと2人きりなので、色々質問できるし教えてもらえる。
びっくりしたのは、こういうキノコ↓が倒木を分解していること。
死にかけの木にキノコの菌が入ることで、木が死んでしまうこともあるそうだ。
でも、このキノコ達のおかげで木が分解されて土に還り、またそこに新しい木が生えることで、自然のサイクルが成り立つ。
キノコがそんな働きをしてるなんて知らなかった。
あとは知床でもちらっと聞いたが、倒木↓の上に新しい木が並んで生えることを、倒木更新と言うらしい。
なので、森の中では同じ種類の木が直線に並んで生えているところがある。
知床にあるホテル「北こぶし 知床」の名前にも使われている北こぶしの木の香りも嗅がせてもらった。
お上品な良い香り。
動物達の足跡なんかも見ながら森を歩いて、阿寒湖に到着。
よし、まだ日は昇っていない。
まだ誰も歩いていないフカフカの湖上なので、ガイドさんが踏み固めてくれた跡を歩く。
朝日が出てきそうなのが、雄阿寒岳。
じゃないほうの高い山が、雌阿寒岳。
阿寒湖にはいくつかの島があるが、”小島”目指して歩く。
着いた。
断熱シートを貸して頂いたので、それを敷いて休憩。
ここで朝日が昇るのを見る。
自分の前に、何かが歩いた痕跡が。笑
朝日のお出まし。
なんだか富士山のご来光みたい。
久しぶりにこんなにゆっくりと朝日が昇るのを見た。
最高。
ほうじ茶と自家製のスコーンも頂き、贅沢な時間。
陸へ戻る途中で、初めて野生のミンクが見れた。
閉鎖された毛皮工場から逃げ出したりで、繁殖してるそうだ。
湖畔に戻って、ボッケ遊歩道へ。
ガイドさんが許可を得ているので、個人では立ち入り禁止の区域へ入る。
温泉が湧き出ていて、触ると温かい。
阿寒湖には2つの温泉があって、硫黄の温泉と塩分を含んだ無臭無色の温泉。
私が泊まったホテルは後者で、非温泉マニアとしてはクセがなく入りやすかった。
ここから見る雄阿寒岳。
ちなみに、綺麗な山型に見える雄阿寒岳だが、違う角度から見ればガタガタらしい。
でも雌阿寒岳から見るとこの綺麗な山型に見えるので、「奥さんにいい顔をしている。」と言われる。
また、摩周湖から見ても、綺麗な山型に見えるらしい。笑
さては、摩周湖をライバル視しているな。
雄阿寒岳・雌阿寒岳ともに登りやすいが、雌阿寒岳の方が道中の景色が良いらしいので、いつか登りたい。
ボッケでは、冬でも火山ガスと共に泥がボコボコと吹き出ている。
いろんな面白い話を聞いたので写真が足りないのだが、あと1つだけ記しておきたい話がある。
阿寒湖周辺の森では、昔は伐採業が盛んでたくさんの人が働いていた。
1906年に国からこの土地の払い下げを受けた前田正名が、ここの森を守ろうと決め、自然保全に努め始めた。
300年間伐採などで開拓された森を元の森に戻すには同じだけの月日がかかるらしく、森を守り始めて今で100年。
あと200年かかるのか。
また、元々伐採業に従事していた人々の仕事も守らなければいけないので、温泉地を整備して温泉街にすることで雇用を生み出した。
それがこの阿寒湖温泉街である。
さらに、店先で働かされていたアイヌの人を見た前田さんは、「ここは元々アイヌの人が住んでいたところなのにおかしい」と言って、アイヌの人々とその配偶者が無料で住める場所を作った。
それが今のアイヌコタンとその周辺らしい。
そういう歴史的なことも知れて、アクティブな経験というよりは面白い話をたくさん聞けた2時間だった。
他には、お土産用に売られてるマリモは養殖されたもので、どこで養殖されたかは誰も触れないことや、白鳥は14kgくらいあって、他の鳥みたいに気流と気流の間をうまいこと風に乗って飛ぶんじゃなくて力技で羽をパタパタさせて飛ぶのに、海を渡ってロシアから北海道まで飛んで来てる話などなど。
あ!もう1つ思い出した。
昔は阿寒湖温泉街の下水をそのまま阿寒湖に流していたので、湖の水は黒くて水質は最悪だったらしい。
それが、今の上皇様が阿寒湖を訪れた時に、「このマリモは守らないといけない」と仰ったのがきっかけで、マリモの保護活動が始まり、
それから水質改善に取り組み始めて、今では透き通るような綺麗な水になった。
マリモが住みやすい綺麗な水になった反面、ワカサギにとっては住みにくい環境になったようで、阿寒湖で行われる冬のワカサギ釣りは、網走湖などからワカサギを連れてきて行われているらしい。笑
うん、書いてたらキリがないので、この辺にしとこう。
※この日記は旅終了後に書いているので、記憶が間違っていたりします。
元はフロストフラワーが見たくて申し込んだこのツアー。
この日は気温が高くて見れずショックだったけど、楽しかった。
最後は宿まで送っていただき、ツアー終了。
あー、面白かった。
そのまま部屋に戻る予定が、目の前の神社に登りたくなった。
鹿らしき足跡がある。
上まで来た。
雪が深くて、社殿の近くまで行く気にはなれなかった。
部屋に戻って、二度寝する気分でもなかったので、荷物をまとめてチェックアウト。
今日は雪が積もってるので、雪かきが大変だ。
30cmくらい積もってる。
これ、旅中だから楽しく雪かきできてるけど、毎日だと嫌になりそう。
今日はこれから十勝方面へ。
ほんとは豊頃町の大津海岸に寄ってジュエリーアイスを見たいと思ってたけど、どうやらもう気温が高くて見れなさそうなのでパス。
雪が降った後の森は綺麗。
ほんとにここ通らないと行けないのか?っていうあまり除雪されてない道を通って寿命が削られたけど、のぶ君見れたしまあいいか。
鶴居村の、鶴居・伊藤サンクチュアリに到着。
元は、野生の鶴を絶滅から守るために作られた施設で、タンチョウの餌が少なくなる冬場に給餌を行なっている施設だ。
美しい鶴を撮ろうと、ガチカメラマンがたくさん構えてる。
鳴き声がなんか鶴っぽくなかった。
鶴で目を癒した後、十勝へ出発。
午後から十勝で楽しみなアクティビティがあるので、余裕を持って移動する。
お昼前に、道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉に到着。
施設がとても綺麗だなと思っていたら、2020年にオープンしたばかりらしい。
レストランがいくつか入ってるので迷ったが、軽めにしようと思い、イタリアンな店でカルボナーラを頂く。
麺がもちもちで美味しい。
ベーカリーも美味しそうだったので、明日のパンを購入。
中途半端に時間があるので、近くの展望台へ。
インスタで見たことあるけど初めて来た十勝が丘展望台。
映え映えスポットなだけあって、標識さえもオシャレ。
ちなみにここまで上がってくる道は、雪が結構残ってて傾斜もあるしビビり倒しながら来た。馬力のないキャンピングカーだと夏でも怖いかも。
でも、天気もいいし日高山脈も見えるので、来てよかった。
で、いい時間になったので、アクティビティの集合場所へ。
来たのは、十勝ネイチャーセンター。
道の駅から3分くらいで着く場所にある。
一応防水パンツで行ったけど、スキーウェアの方がいいということなので着替えて、スキーブーツ的なのを借りていざ出発。
これから、スノーモービルで山の中を走る。
スノーモービルが置いてある場所まで車で連れてってもらって、そこからスタート。
プライベートツアーなので、1人で参加だと少しお値段高め。
でも、1度やってみたかった。
バイクに乗ったことがない私は、スノーモービルに乗れるだけで楽しい。
音が大きいので動物たちは逃げて行っちゃうから見れないけど、うさぎの足跡がたくさん残ってた。
気温が高くなったので、雪が溶けて砂利が見えてるところもある。
やはり砂利の上を走ると痛むらしいので、スノーモービルに愛があると砂利道では走行できないらしい。笑
いやー、気持ちよかった。
これは普段バイクに乗ってない人の方が、いろんな新鮮さがあって楽しめるかもしれない。
さて、この後は今夜の宿がある鹿追まで走る。
道中に十勝牧場があったので、白樺並木を見に寄ってみた。
滋賀にあるメタセコイヤ並木を想像していたが、またちょっと違う雰囲気。
ま、紅葉と雪景色だと違って当たり前か。
モノクロで、自分の脳みそにはなかった風景が見れた。
そして、明るいうちに宿に到着。
今夜泊まるのは、平山旅館。
たまたま今日は貸切らしいが、それはそれで少し怖い。
部屋はこんな感じで、施設全体がとても綺麗。
今日は朝から体を動かしたので、先にお風呂に入る。
家庭用のお風呂だ。
さっぱり。
チェックイン時に、鹿追で宿泊したらもらえるクーポン2500円分を頂いたので、夕食を食べに行く。
このクーポンは計画外だったのでラッキー。
これまたお目当ての居酒屋が臨時休業だったので、近くのジンギスカンが美味しいという店へ。
ジンギスカン、ホルモン、豚タンを注文。徒歩なので、お酒が飲めるのがいい。
ジンギスカン、柔らかくてもちろん臭みも全くなくて美味しい。
それよりも、この鍋初めて見た。
肉焼く箸と食べる箸が同じなのが嫌だけど、次の日通常運転だったから、結果大丈夫だったってことか。
家だと焼肉の後に入浴せずに寝るなんてありえないけど、今日は大丈夫。
ということで、おやすみなさい。