【幻の橋タウシュベツ川橋梁を見に行く】
〜真鍋庭園→ジンギスカン白樺→タウシュベツ川橋梁→ナイタイ高原牧場〜
9月11日、旅行12日目。
7:00、おはようございます。
自然にこんな時間に目覚めました。
早起きすると、得した気分になりますね。
車中泊していたのは、
「道の駅 おとふけ」。
(2022年に移転予定)
国道沿いにある道の駅なので、夜中も少し車の音が気になりました。
コンパクトな道の駅ですが、十勝の特産品や工芸品が並ぶ物産センターがあります。
十勝といえばジャガイモや玉ねぎのイメージでしたが、豆製品も有名なんですね。
特に小豆が有名らしく、十勝がスイーツ王国と言われるのも頷けます。
2階にあるレストラン「中華バイキング 桃花」も気になりますね。
今日はあいにくの曇り空。
雨が降り出す前に、朝のお散歩にいきましょう。
風が強いからか、丸腰なマルチーズ。
車に戻って朝ごはん。
歯の隙間から、フードが溢れます。
はる君はトッピングとフードを選別するのが得意なので、いつもフードだけ周りに散らばっています。(故意)
人間も朝ごはん。
十勝なので、牧場の朝。
8:35、「道の駅 おとふけ」を出発。
十勝に来たら、ガーデン巡り!って巡りはできないけれど、1つくらい行きたいなぁ。
ってことで、白樺並木に吸い込まれるようにしてやって来たのは、、、
9:00、「真鍋庭園」に到着。
市道を挟んで駐車場があります。(P無料)
ここだけまるで北欧かのような別世界が広がっています。
気分はカナダのバンクーバー🇨🇦
わんこの散歩OK。
入場料大人¥1,000/人。わんこ無料。
受付を済ませて、中に入ります。
すると、いきなり小屋がありました。
朝の連ドラ『なつぞら』のロケセット、「馬小屋(アトリエ)」が展示されているんですね。
とはいえ、朝ドラは観ていないので、興奮しませんでした。笑
さ、ここからが有料スペースです。
お天気がイマイチなので草が若干濡れてるけど、せっかくなのでみんなで歩こう。
真鍋庭園は、いくつかのゾーンに分かれています。
↓園内マップ
引用元:真鍋庭園●manabegarden.jp(真鍋庭園公式HPより)
とりあえず、メインルートに沿って、くるっと一周しようかな。
まずは、「日本庭園」のゾーンです。
日本庭園を抜けると、次は「ヨーロッパガーデン」。
ここは感動するくらいに綺麗に手入れされていて、まるで映画の世界です。
のぶ君もふかふかの道を歩けて、ご機嫌さん。
たぶん。
ヨーロッパガーデンからは、赤屋根の家がちらっと見えます。
紅葉の時期はどんな雰囲気になるのか、また楽しみが増えました。
はる君もスキップでルンルン散歩。
ヨーロッパガーデンを抜けると、これまた手入れの行き届いた芝生広場に出ました。
ここで目を引くのは、一際大きな木!
何十メートルもあって横にも大きい。
しだれがまた迫力を増しています。
なんていう木なんでしょうか。
芝生広場を抜けると、段々と森のような雰囲気になってきました。
「ん!リス⁇」
いた!
分かりますか?
拡大すると↓
リス「跳び箱なう。」
雰囲気的にはいてもおかしくないですが、ほんとにいるんですね。
中頓別鍾乳洞以来の再会です。
昨年十勝の紫竹ガーデンを訪れた時にもいたので、こういうガーデンでは高確率で会えますね。
そして、リスさんがいるのは、「風景式庭園」ゾーン。
森や池や川など、さまざまな雰囲気が楽しめます。
滝の音がするなぁと思っていたら、奥に「オリビンの滝」がありました。
小動物にとっても楽園ですね。
出口に近いリスの教会があるゾーンは、細かい砂利道です。
木陰に隠れてのぶ君を覗くと、キョトンとしたアホそうな顔で見ていました。
と、ここにも『なつぞら』のロケセット、「山田天陽の家」があります。
他にも、「はまなすの丘」や「モンスターガーデン」などなどたくさんのエリアがあり、大満足のお散歩になりました。
庭園出口のすぐ外にはカフェがあり、そこの木にはリスさんのご自宅があります。
下にはちゃんとはしごまで。
少しお邪魔してみると、お食事中みたいです。
ひまわりの種?を頬張っています。
しっぽが大きくて、可愛いですね。
約1時間、とても楽しいお散歩ができました。
運動にもなるし、雰囲気もいいし、
メインコースは車椅子やベビーカーも通れるようになっていますが、自然に近い道なので犬用カートよりもリュックキャリーなどをおすすめします。
10:15、「真鍋庭園」を出発。
今日は早起きもしたし、よく歩いたので、もうお腹が空いてきました。
昼食はもちろん決めています。
去年食べてすっかりハマってしまったもの、、、
それは、、、
「ジンギスカン 白樺」〜〜〜〜‼️
10:40に到着しましたが、すでに数組先着が。(11:00開店)
さすが人気店。
店前には数台しか停めれませんが、裏手にも駐車場があります。
もちろん食べるのは、ジンギスカン!
ラムとマトン、それぞれ量を選びます。
両方頼みますが、やはりお気に入りはラム肉。
ラム肉とは、生後1年未満の羊の肉のことです。
柔らかくて、臭みが少ないのが特徴。
ん〜、美味しそう。
焼けるのが待ち遠しいです。
ここはお米も美味しいので、ライスも頼んで一緒に食べます。
このタレがまた美味しいんですよね。
甘めのタレとご飯がよく合う。
ご馳走様でした。
美味しすぎて早食いしたため、まだ30分しか経っていません。
とりあえず車に戻って、この後どうするか会議。
はる君「昼寝でいいやん。」
はる君「💤」
ふと母が、「この橋見にいく?」と言い出したのは、タウシュベツ川橋梁。
私も存在は知っていて見てみたいとは思っていたのですが、条件が揃ってないと見れないんです。
そもそもタウシュベツ川橋梁とは、、、
糠平湖に浮かぶ長さ130mのコンクリート製のアーチ橋。昭和12年に建設された旧国鉄士幌線の鉄道橋で、人や貨物の運搬を担い地域の発展に大きく貢献していた。しかし、昭和30年に糠平ダム(糠平湖)が建設され、橋梁周辺が湖底に沈むことになる。糠平湖を避けるように新しい線路が作られ、この橋梁は役目を終えた。橋梁上の線路は撤去されたが、地元有志の保存活動のおかげもあり、橋梁自体は今に残る。
このようにダム湖の中にある橋なので、必然的に水位が高い時期には沈んで見えなくなってしまうのです。例年、6月から水位が上がり始め、10月には完全に水没してしまうそうです。そして、1月頃から姿を現し始め、春にかけて全貌を見ることができます。
今はすでに9月。
例年ならだいぶ水没している時期なのですが、自然が相手なので毎年多少のズレはあります。
念の為、、、と思って調べると、今年はまだ水没していなさそう!
それどころか、もしかして丸見え?
そうと決まったら出発しましょう。
11:25、「ジンギスカン 白樺」を出発。
タウシュベツ川橋梁を見に行く方法は、全部で3つ。
①徒歩で個人で行く
糠平三股林道を通って徒歩で行く。
※ヒグマ出没地域なので、推奨されていないようです。ゲート前駐車禁止。
②徒歩ツアーに参加
ひがし大雪自然ガイドセンターのツアーに申し込んで、グループで見に行く。(有料)
ガイドさんがいるため、他の名所も解説付きで巡ることができます。
※ペットの参加不可
③車で途中まで行って徒歩(個人)
糠平三股林道を車で通行し、途中から徒歩。
※鍵が必要。
今回私たちが選んだ方法は、③の車で見に行く方法です。
実は、タウシュベツ川橋梁を車で見に行くには、「鍵」が必要なんです。
というのも、橋梁付近まで続く糠平三股林道には施錠されたゲートがあり、一般車両の通行が規制されています。
というわけで、まずは鍵を借りに「十勝西部森林管理署 東大雪支署」に行きます。
行程としては、「十勝西部森林管理署」→「タウシュベツ川橋梁」→「十勝西部森林管理署」という感じですね。
鍵を借りる場所を間違えて、よくわからない事務所に辿り着いたりと大幅なタイムロス。
14:00、「十勝西部森林管理署
東大雪支署」に到着。
ここが正解です。
中で手続きをして、通行許可証と鍵を借りてきました。
手続き自体はすぐに終わりますが、鍵の数に限りがあるため、数時間待たないといけないこともあるそうです。
今回は、すぐに借りれてラッキーでした。
いよいよタウシュベツ川橋梁へ向かいます。
糠平温泉郷を抜けて、タウシュベツ展望台も通過します。
そして、丸山橋を過ぎるとすぐに右に逸れる道があるので、そこから林へ入っていきます。
少し進むと、噂のゲートが出現。
このゲートの突破に、鍵が必要なんです。
対向車が来ないことを願って、奥へと進みます。
カードレールはないので、崖から落ちないように注意。
実際に交通事故が多かったため、通行規制されているそうです。
ヒグマ出没注意なので、徒歩で見に行く場合は、ツアーが安心ですね。
車でさえ、ビクビクしながら通行しました。
あ、エゾシカ発見。
そりゃ、こんな森だと鹿くらいいますよね。
照れるくらい見られてます。
森の中の一本道を3〜4km進み、15:00、小さな駐車場に到着。
そこに車を止めて、ここからは歩いて橋梁へ向かいます。
車が数台停まっていたので、他にも人はいるはず、、、
いろんな虫がいそうだし、のぶとはるはリュックで行きます。
もののけ姫に出てきそうな道を歩いて、、、
見えました。
これが糠平湖です。
駐車場からは、徒歩で5分くらい。
本来水があるはずの糠平湖を挟んで奥に山々が見えますが、ここら辺は一体が大雪山国立公園に含まれています。
日本で一番広い国立公園ですね。
私の予想では見えているのは、左からウペペサンケ山、丸山、ニぺソツ山。
確実にたぶん間違えてますけど。
↓私たちが歩いているこの芝生広場は、糠平湖の湖底です。
ジワジワと水が迫ってきていますね。
そして、、、
これが「タウシュベツ川橋梁」です。
この時期にしては奇跡的に、全貌を見ることができました。
近づくと、かなり老朽化しているのが分かります。
水没と出現を繰り返し、冬には凍結することから、他の橋よりも老朽化が進むのが早いらしいです。
いつ崩壊してもおかしくないそうなので、この機会に見れて本当に良かった。
日本では昔から消えゆくものに美を見出す文化があるので、そういった観点でもこの橋は美しく感じるのでしょうね。
のぶ君は、「動かないでね〜」と言うと、きちんと座っててくれます。
はる君は、なかなかじっと座れません。
これが、8歳と4歳の違い。。。
ではなく、性格の違い。
まさか、タウシュベツ川橋梁をバックにのぶとはるの写真が取れるとは思ってもみませんでした。
徒歩で見に行くのは嫌だけど、車で鍵を借りて行くのもめんどくさい、、、という人は、タウシュベツ展望台から見ることができます。国道273号線沿いの駐車帯に停めて、林の中の散策路を約200m歩くと展望台に着きます。
ただ、タウシュベツ川橋梁からは700m以上離れているので、やはり間近で見る方が迫力を感じられます。
後日地元のガイドさんに聞いた話ですが、犬を連れて林道を歩くのは大変危険だそうです。クマは人間と犬に気付いてもやり過ごそうとしますが、犬はクマの気配に敏感で吠えてしまうそうです。 そうすると、クマが出てきてしまうため、不幸な事故に繋がります。できるだけ、犬は歩かせない方が良さそうですね。
15:35、「タウシュベツ川橋梁」を出発。
とりあえず、鍵を返しに行きます。
来た道を引き返していると、、、
クマ!!!
道路にクマ!
しかもまだ子供っぽいですね。
カーブだし危ないので、クラクションで対向車に知らせて待機。
独り立ちしたばかりでしょうか。
野生のクマを見るとテンション上がりますが、やっぱり人間エリアには来ない方がクマのためにもいいですよね。
ま、もっともクマエリアの森を切り開いて道路を作ったのは人間ですがね。
あ、対向車も停まって、クマの横断を待ってくれてます。
さようなら。元気でね〜。
16:25、「十勝西部森林管理署 東大雪支署」に戻ってきました。
「タウシュベツ川橋梁」⇄「十勝西部森林管理署 東大雪支署」間は、約1時間。
鍵も返したので、ナイタイ高原へ行って、夕方のお散歩でもしましょうか。
地理的には、戻るような形ですね。
地図で見るとあまり遠く感じませんが、今日は運転時間が長いです。笑
この移動中に、旅の総走行距離が3,000kmを超えました。
16:55、「ナイタイ高原牧場」に到着。
日本一広い公共牧場なので、お目当てのテラスはまだまだ先です。
牧場入口のゲートからテラスまでは約6kmもあり、永遠と牧草地が広がります。
やっと「ナイタイテラス」に着きました。
標高約800メートルの牧場最上部に位置しており、カラスの群れが見れます。
ではなく、十勝平野が見渡せます。
アイヌ語で「奥深い沢」を意味するナイタイ山の麓に位置しています。
ここには町内外から預かった約2000頭の牛たちが放牧されており、ここで受精させて妊娠牛として飼い主の元に返されるそうです。
ナイタイテラスは2019年にオープンしたばかりなので、とても綺麗でインスタ映え映えスポット。
地面が濡れているけれど、ここで映え散歩。
映えた。
激映え。
こんな広い草原、草が濡れてなければロングリードで走り回りたかったね〜。
のぶ君「別にいいわ。」
ここは犬立ち入り禁止の看板もないので、OKっぽいです。
※北海道では、私有地はもちろんのこと、病気を持ち込まないor移らないために、犬禁止の芝生や草原も多いので、確認が必要です。
17:10、「ナイタイ高原牧場」を出発。
牛さんに挨拶しながら山を下ります。
もう暗くなってきたので、先に近くでお風呂に入ります。
17:45、「ふれあいプラザ
温泉浴場」に到着。
町営の施設で、何といっても安い!
(大人¥300/人)
露天風呂はないですが、内湯は数種類あって、施設も綺麗です。
この値段で無料ドライヤー付きなのも嬉しい。
18:20、ふれあいプラザを出発して、今夜の寝床へ向かいます。
明日は高速道路を使って夕張方面へ行こうと思っているので、高速に乗る手前の道の駅にします。
19:40、「道の駅 しかおい」に到着。
市街地に近い道の駅で、すぐ近くにコンビニがあるので便利です。
国道274号線沿いにあって、駐車場も広く混雑していません。
明日以降はほとんど予定を考えていないので、少しだけ計画を立ててから寝ます。
おやすみなさい💤
↓本日の行程